テレビ放映、過去に戻った日
10月5日(水曜日)、
妻の闘病が再現ドラマとしてテレビ(日テレ)で放映されました。
ドラマの内容が「乳がんの妻とブログ」ということもあって、
放映直後から妻(千里&うさ子の乳がんスローライフ)やこのブログに
本当に沢山のコメントやメールを頂いています。
本来なら、まずそのお礼を書くべきなのですが、
あまりに沢山頂き(本当に嬉しい、ありがとうございます)、
かつ自分も忙しかったりで、
実はまだ全部読み切れていません。
そこで、コメントのお礼は、失礼なのですが、全部拝読した後にさせて頂くことにして、今日はテレビ放映の日の我が家の様子をお伝えしますね。
申し訳ないです。
あっ、それと、いつも気になるのですが、もし闘病中の方がいらっしゃいましたら、まずは、こちらの記事をお読み頂ければと。
さてテレビ放映の時ですが、当然ながら、
我が家は親子3人でテレビの前で鎮座して観賞となりました。
ドキドキでしたが、ドラマが始まると、
まず息子たちが声をそろえて言った言葉が印象的。それは、
「お母さん、そっくり・・・」って。
確かにそうだったのです。制作の方から「奥様の写真に似た女優を選びました」と聞いていたし、僕もこのオンエアーの前に見ていたので知ってはいたのですが、こうして改めて見ると、顔も仕草も着ているものも、何もかもが妻とそっくりで、本当に息を呑む思いでした。
だから、子供達も一気に見入ってしまった。
もちろん僕も。
そして色んなエピソード。
僕がテレビ局側に伝えたことが再現ドラマになっているわけだから、当たり前と言えば当たり前なのですが、当時の様子が本当にリアルに再現されていました。
乳房全摘の前に二人で写真を撮ったこと。
3度目の夏、再発が無くて「幸せ」と語ったこと。
緩和ケアを奨められて、泣きじゃくったこと。
普通になりたくて無理やり買い物に行ったこと。
些細なことに幸せを見つけていた毎日。
楽しかった箱根と沖縄の旅行。
そして、亡くなる直前、一緒に見た東京タワー。
全部が全部、走馬灯のように僕の記憶が蘇ってきて、そして泣けた。
でもね、泣ける半面、なんだか懐かしくて懐かしくて、うれしかったりもしてね。
そんな再現ドラマの中、ただ唯一僕の記憶に無いのが、
妻が残してくれた「生前最後の手紙」を書き残した様子。
この手紙は、妻が僕に内緒で書いていたので、僕は当時の彼女の様子は想像するしかなかったのですが、今回映像にしてもらって、
「ああ~、こんな感じだったんだろうなあ」
「辛かったろうなあ、苦しかったろうなあ」
と思いを馳せて、また号泣してしまった。
子供達の様子はというと、
長男は最後まで目に涙を浮かべ食い入るように見ていたのですが、次男は途中で裏の部屋へ。
どうしたんだろうと思って後で聞いてみると、
「俺、お母さんが死ぬとこ見たくない」とのこと。
ふっと、次男が書いた「お母さんが死んだ日の日記」のことを僕も思い出し、きっと心に何か大きな悲しみがあるのかと察し、今はそっとしておくことに。いつか、また録画したものを見ればいいよね。
あっ、でも一応言っておきますが、次男は翌日からはチョー元気です。心配なさらないでくださいね。
そんな感じで、ドラマ放送の日は、
我が家は過去に戻って昔を懐かしみ、妻を偲ぶことができました。
妻も天国で見ていてくれただろうか、と。
実は最初、「奥さんのことをドラマにしたい」という話を頂いた時、
「そんなことしていいのだろうか?」と迷ったんです。
でもね、こうして素晴らしい映像にしてもらって、
家族の宝物にもなったし、妻の生きた証にもなったし、
妻へのレクイエムにもなりました。
制作に関わった皆様、連日徹夜だったと聞いています。
本当にお疲れさまでした。
感謝しています。
ありがとうございました。
では今日はそんな感じで。
またお会いしましょう。
失礼します。
●追伸
それにしても、今回のテレビ局の制作の方々のプロ意識は勉強になりました。ちゃんとした脚本作るために、何回も会ったりメールしたり電話したり。
結果、細かいですが、例えば
妻がしていた帽子やショール、リンパ浮腫の程度、
はては箱根旅行の時の車は、我が家と同じシルバーのワンボックスカーまで揃えて頂き、「神は細部に宿る」と言いますが、本当にリアルな再現ドラマになっていました。
ありがとうございました。
●追伸2
そんなリアルな再現ドラマでしたが、僕役の男優さんはカッコよすぎました(苦笑)。
現実の僕とはギャップがありますが、でも知り合いから
「かっこよかった」と声がかかったり。
何故か、僕の株があがっているような。
ありがとうございました。
妻の闘病が再現ドラマとしてテレビ(日テレ)で放映されました。
ドラマの内容が「乳がんの妻とブログ」ということもあって、
放映直後から妻(千里&うさ子の乳がんスローライフ)やこのブログに
本当に沢山のコメントやメールを頂いています。
本来なら、まずそのお礼を書くべきなのですが、
あまりに沢山頂き(本当に嬉しい、ありがとうございます)、
かつ自分も忙しかったりで、
実はまだ全部読み切れていません。
そこで、コメントのお礼は、失礼なのですが、全部拝読した後にさせて頂くことにして、今日はテレビ放映の日の我が家の様子をお伝えしますね。
申し訳ないです。
あっ、それと、いつも気になるのですが、もし闘病中の方がいらっしゃいましたら、まずは、こちらの記事をお読み頂ければと。
さてテレビ放映の時ですが、当然ながら、
我が家は親子3人でテレビの前で鎮座して観賞となりました。
ドキドキでしたが、ドラマが始まると、
まず息子たちが声をそろえて言った言葉が印象的。それは、
「お母さん、そっくり・・・」って。
確かにそうだったのです。制作の方から「奥様の写真に似た女優を選びました」と聞いていたし、僕もこのオンエアーの前に見ていたので知ってはいたのですが、こうして改めて見ると、顔も仕草も着ているものも、何もかもが妻とそっくりで、本当に息を呑む思いでした。
だから、子供達も一気に見入ってしまった。
もちろん僕も。
そして色んなエピソード。
僕がテレビ局側に伝えたことが再現ドラマになっているわけだから、当たり前と言えば当たり前なのですが、当時の様子が本当にリアルに再現されていました。
乳房全摘の前に二人で写真を撮ったこと。
3度目の夏、再発が無くて「幸せ」と語ったこと。
緩和ケアを奨められて、泣きじゃくったこと。
普通になりたくて無理やり買い物に行ったこと。
些細なことに幸せを見つけていた毎日。
楽しかった箱根と沖縄の旅行。
そして、亡くなる直前、一緒に見た東京タワー。
全部が全部、走馬灯のように僕の記憶が蘇ってきて、そして泣けた。
でもね、泣ける半面、なんだか懐かしくて懐かしくて、うれしかったりもしてね。
そんな再現ドラマの中、ただ唯一僕の記憶に無いのが、
妻が残してくれた「生前最後の手紙」を書き残した様子。
この手紙は、妻が僕に内緒で書いていたので、僕は当時の彼女の様子は想像するしかなかったのですが、今回映像にしてもらって、
「ああ~、こんな感じだったんだろうなあ」
「辛かったろうなあ、苦しかったろうなあ」
と思いを馳せて、また号泣してしまった。
子供達の様子はというと、
長男は最後まで目に涙を浮かべ食い入るように見ていたのですが、次男は途中で裏の部屋へ。
どうしたんだろうと思って後で聞いてみると、
「俺、お母さんが死ぬとこ見たくない」とのこと。
ふっと、次男が書いた「お母さんが死んだ日の日記」のことを僕も思い出し、きっと心に何か大きな悲しみがあるのかと察し、今はそっとしておくことに。いつか、また録画したものを見ればいいよね。
あっ、でも一応言っておきますが、次男は翌日からはチョー元気です。心配なさらないでくださいね。
そんな感じで、ドラマ放送の日は、
我が家は過去に戻って昔を懐かしみ、妻を偲ぶことができました。
妻も天国で見ていてくれただろうか、と。
実は最初、「奥さんのことをドラマにしたい」という話を頂いた時、
「そんなことしていいのだろうか?」と迷ったんです。
でもね、こうして素晴らしい映像にしてもらって、
家族の宝物にもなったし、妻の生きた証にもなったし、
妻へのレクイエムにもなりました。
制作に関わった皆様、連日徹夜だったと聞いています。
本当にお疲れさまでした。
感謝しています。
ありがとうございました。
では今日はそんな感じで。
またお会いしましょう。
失礼します。
●追伸
それにしても、今回のテレビ局の制作の方々のプロ意識は勉強になりました。ちゃんとした脚本作るために、何回も会ったりメールしたり電話したり。
結果、細かいですが、例えば
妻がしていた帽子やショール、リンパ浮腫の程度、
はては箱根旅行の時の車は、我が家と同じシルバーのワンボックスカーまで揃えて頂き、「神は細部に宿る」と言いますが、本当にリアルな再現ドラマになっていました。
ありがとうございました。
●追伸2
そんなリアルな再現ドラマでしたが、僕役の男優さんはカッコよすぎました(苦笑)。
現実の僕とはギャップがありますが、でも知り合いから
「かっこよかった」と声がかかったり。
何故か、僕の株があがっているような。
ありがとうございました。
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